・長男(中2)は特別支援学級在籍。知能検査の数値は境界知能。
・小5の長女、小1の次男と、3きょうだいのママ。
・小6の夏、中学の進路を決める前に通信制高校のサポート校を見学してきました。
・見学の結果、最終的には支援級を選択。その理由は別記事に書いています。
支援級に進んだら、高校の選択肢はもうないんだろうか…。
長男が小6になった頃、中学の進路(通常級か支援級か)を考えるタイミングで、ずっと頭にあった不安でした。
「支援級に進む子のほとんどが特別支援学校に進む」と聞いていたし、長男は境界知能。特別支援学校にそもそも入れるかもわからないし、その先の就職も保証されない。支援級を選ぶこと自体が、実はリスクなんじゃないかと思っていました。

「このまま何も知らずに支援級を選んで、後悔しないだろうか…」
長男が幼稚園や小学校低学年だった頃は、通信制高校やそのサポート校という選択肢自体が、今ほどメジャーではありませんでした。当時よく言われていたのは「支援級に進む子のほとんどが、その先は特別支援高等学校に進む」という現実。そして、福祉サポートを受けられるかどうか微妙なラインにいる長男は、特別支援高等学校にそもそも進めない可能性も考えて、支援級を選ぶこと自体を慎重に、と当時は言われていました。
それが、ここ数年でだいぶ状況が変わってきました。通信制高校やそのサポート校が増え、支援級に進んだとしても選べる高校の道が広がってきたのです。今回は、実際にあるサポート校を見学に行って感じたこと、そして分かった費用の現実についての記録です。
👉支援級を選んだ理由はこちらの記事で紹介しています
境界知能の子の高校進路|支援級を選ぶ前に通信制高校のサポート校を見学した理由
長男は小学校高学年になった頃から、通常級で過ごすことが少しずつ難しくなってきていました。友達とのコミュニケーションのスピード感だったり、学習面だったり。それでも通常級で頑張ろうと思う気持ちと、支援級という選択も頭の片隅にある状態が続いていました。
そして小6になり、久しぶりに発達検査を受けたところ、思っていたよりも数値が低いという結果に。中学の進路の選択が一気に現実的になったタイミングでした。

だからこそ、後悔しないように、まずは自分の目で見て確かめてみようと思ったんです。
それまでも、通信制高校について自分なりに情報収集をしていました。いくつか資料請求をしたり、先輩ママから評判のいい高校の話を聞いたり。そんな中、長男が通う放課後デイサービスの先生に、資料請求していた通信制高校の話をしてみたところ、「その高校なら、うちに通っていた子が今1年生で通っているよ」と教えてもらったんです。「実際に通っている子がいる」という生きた情報だったので、これは見に行くしかないと思いました。
通信制高校のサポート校ってどんな雰囲気?見学して分かったこと
見学したのは都内にあるサポート校。発達障害や境界知能の子も多く通う学校です。
長男は学校自体が好きで、不登校のタイプではありません。スポーツも友達も好きで、文化祭などの行事も負担にならず、電車に乗って通学することにも憧れがあるタイプ。だから、この学校のスタイルはまさに条件に合っていました。
✅ 週5日スクーリングできる(通信制だけど、毎日通うスタイルが選べる)
✅ 少人数クラスがあり、先生がたくさんついてくれる体制
✅ カリキュラムが自分で選べる(音楽、スポーツなど興味に合わせられる)
✅ 心理士の先生もいて、手厚くサポートしてもらえる印象
生徒の様子は、本当に色々。美術など才能に溢れている子もいれば、長男みたいにちょっとゆっくりなのかなという子もいて、普通の高校生っぽい子もいる。でもみんなきちんと制服を着て、通常の高校と変わらない感覚でひとつの学校に集まっていました。

家庭科(クッキング)の授業を見学させてもらったんですが、その時の雰囲気も生徒の様子もすごく良くて。「こういう選択があるんだな」と本当に思いました。
そしてもうひとつ大きかったのが、高卒資格が取れるということ。特別支援学校(高等支援学校)は高卒資格が取れないので、これはかなり大きな違いだと感じました。
通信制高校の費用は?発達障害の子の進路で知っておきたい現実
ここは正直に書きます。見学に行って一番驚いたのは費用のことでした。
今は高等学校の授業料無償化の補助金があるので、都立や私立に進学すれば授業料の負担はある程度軽くなります。もちろん、通信制高校自体にも補助金は出ます。
でも、サポート校は補助金の対象外なんです。

サポート校って、通信制高校の高卒資格を取るための「サポート機関」という位置づけなんです。分かりやすく言うと、塾みたいなイメージ。
だから補助金の対象になるのは通信制高校の授業料部分だけ。サポート校にかかる費用は、まるまる自己負担になります。実際に見に行った学校は、補助金を抜いた金額で考えると私立トップ校と同じくらい、あるいはそれ以上という金額感でした。

正直、これは想定していなかった現実でした…。
ただ、それだけの手厚さも同時に感じたのも事実です。少人数体制、心理士のサポート、カリキュラムの充実度を見ていると「それだけかかるよね」と納得できる部分もありました。
支援級でも広がる高校進路の選択肢|通信制高校のサポート校を見学して良かったこと
結論から言うと、我が家は最終的に支援級を選びました。通常級に進んだとしても、都立のエンカレッジ校やチャレンジ校、通信制高校、サポート校など、高校の選択肢自体はそんなに変わらないだろうと考えたからです。それなら、学習面より中学の3年間は長男の心を守ることを優先したい、という判断でした(この選択の詳しい理由は別記事にまとめています)。
そのうえで、見学に行って本当に良かったと思うのは、「支援級を選んでも道は一本じゃない」と分かったことです。

小学校の通級の先生も、放課後デイの先生も、みんな一貫して言っていたのが「今は高校に入ること自体は難しくない。問題は卒業できるかどうか」ということでした。
実際に見学に行ったサポート校では、卒業に必要なレポートなどの提出物もしっかり見てもらえるし、親と学校の連携も密に取ってもらえるという話でした。そのため卒業率が非常に高く、ほとんどの子が高卒資格を取得できているとのこと。高卒資格を取ってからのその後がもちろん大事だとは思いますが、それでも「まずは高卒資格を」と考える親にとっては、かなり心強い話だと感じました。
もし途中で今の選択がうまくいかなくても、次の選択肢がある。例えば都立にチャレンジしてダメでも、サポート校という道もある。その時々でベストな選択を重ねていけば大丈夫なんだと思えたことが、親としての一番の収穫でした。
境界知能・発達障害の子の高校進路に悩む親へ伝えたいこと
最後に、同じように悩んでいる親御さんに伝えたいことをまとめます。
✅ 中学の進路(通常級/支援級)を決める前のタイミングで見学しておくと、判断材料になる
✅ 支援級を選んでも、高校の選択肢は一つじゃないということを知っておくだけで安心感が違う
✅ サポート校は補助金の対象外。費用感は事前に必ず確認しておく
✅ 高校選びはゴールじゃない。その先の社会人としてのルートまで見据えて情報収集を続ける
ここ数年で発達障害や境界知能の子向けの高校の選択肢は本当に増えてきています。通信制高校やそのサポート校は、間違いなく希望になる選択肢のひとつです。
ただ、新しくできたサポート校も多く、実際にそこを卒業した子たちがその後どんなルートを辿っているのか、社会人としてやっていけているのかは、まだ見えていない部分もたくさんあります。だからこそ、高校選びで終わりにせず、これからも情報収集を続けていく必要があると感じています。
まとめ|境界知能の子の高校進路、支援級とサポート校見学の記録
費用の面では正直厳しい現実もありました。それでも、実際に見学に行ったことで「支援級を選んでも、道は一本じゃない」と知れたことは、親としての大きな安心材料になりました。

同じように「支援級を選んだら、この先どうなるんだろう」と不安を抱えている方がいたら、一度見学に行ってみるだけでも視野が広がると思います。
もし通信制高校やサポート校について、もっと網羅的に知りたいという方には、『通信制高校があるじゃん! 2026-2027年版』という本もおすすめです。全国の通信制高校やサポート校の情報がまとまっているので、資料請求する前の下調べとしてざっと目を通しておくと、比較検討がしやすくなると思います。
支援級を選んだ理由、そして家庭学習にすららを取り入れてみた記録は、こちらの記事にまとめています。



長くなりましたが、同じように悩んでいる方の参考に少しでもなれば嬉しいです。

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